チョコっとお題小説。-春色〜ハルイロ〜- (Blade//04作)

もうすぐ、桜が咲く。
そして、私は新しい道へ。
 
卒業なんて、したくなかった。
 
中二で初めて同じクラスになった彰(しょう)と
ひょんなことから仲良くなった。
最初のうちは、“気の合う友達”だったのに、
だんだんと自分の本当の気持ちに気付いてしまった。
気付きたくなかった。
でも、気付いてしまったら、もう戻れない。
 
卒業式。みんな花束と卒業証書をかかえて記念撮影。
中には泣いてる人もいて。
私の思いはまだ伝えていない。
きっと今日伝えられなかったら後悔するだろう。
___彰は、どこ?
人ごみの中を捜す。結構背は高いし目立つとは思うけれど、さすがにいつもの集会の時のように、きちんと列で並んでいるわけでもなく、何より、もう式は終わっていたので、もしかしたらもう帰ってしまったのかもしれない。
はぁ、とため息がこぼれ落ちる。
 
「ため息なんてついてどうしたんだよ、リオ?」
今、いちばん聞きたかった声。
「彰...」
「ん?どうした?...あぁ、あのさ、これやるよ」
箱のふたが開いたいちごポッキー。2袋入りの内 一袋入っている。
「ありがとう」
「あぁ...」
彰の落ち着かない表情を見て、ふと箱の中を見ると、
ノートの切れ端が入っていた。
それには赤ペンで不器用に
“好きだ”
と書かれていた。
彼なりの伝え方。
私が顔を赤く染めた頃には、私以上に顔を真っ赤に染めた彰がいた。
(私がいちごポッキー好きなの知ってたからわざわざ買いに行ってくれたんだろうな)
 
それならば私は____...
 
彼が私の一番好きなものをくれたように、私は彼の一番好きなチロルチョコに、赤ペンで
“大好き”
と書いて思いを伝えた。
春色の恋はこれから始まる。
 
〜END〜
 

  • あとがき

 
なんぞコレーーー!!?(◦☐◦ ;)アワワワワ...
なっ...なんかムリヤリまとめてしまったカンジが...(汗
ぶっちゃけ最後のあたりが書きたかっただけです(爆)
 この物語は超-スーパー-フィクションです。(笑)
 
↑Bladeさんのコメ(?)